掛け捨て保険と一言で言っても、コープ共済ですと、1回の入院で連続180日まで下りるタイプもあれば、オリックス生命のように、1回の入院は連続60日までの保障のタイプなどあります。
そして、H27年3月現在では、安い掛け捨て保険は大抵「一回の入院は60日まで」「通算1000日」までが基本になっているかと思います。
「この保障で、最も長いと言われる、精神科の平均500日の入院をどう賄うのか?安けりゃいいってもんじゃないぞ」というのをネットで見たのですね。
「え?じゃあオリックス生命とかダメなの??」と思う必要はないと、なな個人は思いますよ。
精神科の平均連続500日の入院というのは本当だと思います
ええ??そしたら何?1000日とか入院する可能性もあるってこと??破綻するじゃん!!
とか、ビビる必要全くないです。
精神科入院の内情ならおまかせください!たった3週間の入院で、精神科入院というものは80%くらい知り尽くしてきた感がありますので<(`^´)>
だって、マジメに「患者さん同士で話す」ことしか娯楽ないんだもん(´・ω・`)
しかも、長期で入院してる患者さんが「昨日花火大会行ってきてさ~」なんて話題をするはずもなく、基本、入院患者さんの詳しい噂話しかないわけですよ。
ななの入院してた病院は、閉鎖病棟が大体30~40人くらいかな?
開放病棟(と言ってもかなり閉鎖的だが)に移らないまま退院したので、詳しくわからないけど、開放病棟の方は50人~60人くらいいたかな?という感じがします。
マックス100人として、このうち実に60人くらいの患者さんは5年以上入院してるんですって。日数にすると約1825日。
ここだけ見たら「ほら!精神科って入院日数長いんじゃない!」と思いますでしょ?
そうじゃなくて、これ「医療的には退院できるんだけど、保証人が引き取らないからそのまま入院してる」人たちなんですって。
今は、この「精神科入院の保証人と退院」制度は少し変わっています。
ななが入院した頃は、退院時は、必ず「保証人と本人」が揃って、先生と面談し、今後の生活面等大丈夫か、生活指導など色々行った上で退院しました。
精神科の場合、患者一人の意思で退院はできません。保証人が「引き取れます」と言わないと退院できませんでした。
医師が「この保証人に引き渡すのはまだ早い」と判断した場合、そのまま入院する場合もあるそうですが、
まずもって、退院まで回復した時に、きちんと保証人が来てくれるようなご家族の患者さんの場合は、ななの入院中は何人か退院してましたね。
(普段、保証人が患者のお見舞いに頻繁に来てるかどうかも見てるという噂もあり)
精神科の医師が退院許可を出す目安はおよそ3ヶ月
と言われましたが、もちろん病状が重ければ長引きますが、かなり幻聴が激しかった統合失調症の患者さんでも、3ヶ月程度で退院してました。
数ヵ月後にまた入院してましたが。。
「数ヵ月後にまた入院?」と聞いたらお金の心配が出てきましたか?
例えば、この患者さんの場合、申請すればほぼ100%「障害年金」は通ると思います。入院を短期間で繰り返している時点で、状態としては「障害年金2級相当」に当てはまるはずです。
だって、普通は、家の中の軽作業すらも難しいから入院してるわけですからね。
まずは、その障害年金で入院代はかなり助かると思います。
また「精神科入院中」にケースワーカーに相談すると、かなりの高確率で障害年金が通るとも言われています。入院中の状態が障害年金の状態の方しかいませんからね。
そう!つまり「すべてを自分で任意に掛けた医療保険で補おう」としなくていいんです。
入院施設のある病院には、必ず「ケースワーカー」という、入院代等の相談に乗る専門家がいます。札幌市立病院のパンフレットにも書いてありました。
もちろん、ななが入院した精神科にもね。
私はケースワーカーではないので、具体的な入院代の対策までは書けませんが、
例えば、もしかすると患者さんを扶養を外すことが可能ならば、
高額療養費制度をうまく利用して、負担する医療費を大幅に削減できるかもしれません。
他の病気は詳しくわかりませんが、精神科に限って言えば、
入退院を3回以上繰り返すうつ病、統合失調症、躁うつ病あたりは、まず障害年金は下りるだろうと言われています。
実際、3回目の入院だという、うつ病の患者さんは、本当に、トイレと食事以外、ベットから全く起きませんでした(「起きられないんだ」とおっしゃっていました)
このような状態になれば、「2級以上」となり、国民年金等も免除、減免になります。
というわけで、仮に精神科に500日退院許可が出ずに入院している患者さんは(ほとんどいないと思うけれど)
どんな高額な医療保険を掛けても賄いきれません。多分。
そして、その前に「病院のケースワーカーと相談する」という手立てがきちんとあります。
そこで、障害年金や生活保護等、患者さんの家族等の状況に応じて、色んな引き出しを出してくださると思います。
公的な医療保険や年金は、こういう時にとても頼れるのですよ☆彡