もちろん負担0にはできません。しかし、がん保険は高いです。20年払ったら100万円くらいの保険料になるものもザラにあります。
ガンにかかる可能性は約50%。だからこそ高くてもがん保険で備えよう。しかしがん保険は「がん」しか対応しないんです。心筋梗塞では1円もおりてきません。ここが非常に難しいところ。
ならば「国保や社会保険、年金を使って少しでも自己負担額を下げようではないか!」ということを考えてみたいと思います。
扶養家族がガンになった場合
この場合「障害年金」を第一候補で挙げたいと思います。
障害年金って申請が厳しくなっています。
抗がん剤で健常の時よりかなり生活に制限を受けている。と「医師に自己申告」しても、実は医師は「障害年金に関しては素人」なんです。びっくりなんだけどね。
ですので「その程度では障害年金は出ないと思いますよ」と言われる可能性も十分にあります。
(障害年金の書類を書くのが医者的にはかなり面倒という噂も。。。)
しかしですね。障害年金の制度というものは
「身体の機能が働くことに制限を受けたり、日常生活に著しい制限を受けるような状態となっている場合、あるいは、働くこと自体が日常生活に著しい制限を加えるような状態」
になった時に支給されるものなのです。
つまり、がんの抗がん剤の副作用で働くことが難しい場合は「障害年金」をもらう権利があるわけです。
しかし、素人である私たちが言っても、もらえるはずのものがもらえない場合もあります。そんなときは障害年金専門の社労士に依頼するのも一つかと思います。
報酬はかかりますが、全額医療費を自己負担するよりかなり助かるはずです。
ちなみに2級であれば月65000円程度。
4ヶ月目から高額療養費の自己負担額は44400円(区分ウの場合)になりますので、障害年金で医療費を賄うことが可能です。
世帯主がガンになった場合 これが思ったより大変。。
ここはかなり難しいところです。
一番の悩みどころは「仕事を続けるのかどうか」というところになります。
なぜかというと「仕事を続ける」場合と「やめた場合」とでは、自己負担額がかなり大きく変わるからです。
それでも「仕事を続けられない=障害年金の対象」になりますので、
厚生年金の世帯主ですと、障害厚生年金をもらいながら療養したほうが、金銭的な面だけでは、負担が少ないかもしれません。
傷病手当金をもらっていても、高額療養費は現役の区分が適用!
協会けんぽに確認しました。
厳密に言うと若干違うのですが、傷病手当金自体は非課税ですが、
だからといって「高額療養費の非課税区分(区分オ)」にはならないそうです。
なぜかというと、傷病手当金は「月額報酬」から算定しているため「働いていたときの月額報酬」が適用されるからです。
ですので、なな家の場合ですと、区分ウになりますので、
最初3ヶ月は約9万円ほど、4ヶ月目からは44400円の負担金が必要になります。
年間で約70万円ほどの治療費が必要になります。
傷病手当金は月額報酬の約3分の2。
うちの場合ですと、およそ18万円前後です。
手取り200万円ほどから70万円の自己負担額ですのでね。。かなり厳しいです。
ただし、会社をやめない最大のメリットとして完治すれば仕事に復帰できますので
(理論上はね)
またお給料をいただくことができます。
(1年以上治療にかかる状態で「完全快調仕事復帰!!」とはいかないとは思うけど。。仕事できる完治って、ごく初期で見つかって数ヶ月で復帰できる場合のような気がする)
障害厚生年金をもらい、仕事を辞めた場合
障害厚生年金シュミレーターで簡単に計算したところ、我が家の場合ですと、子どもが18歳までは2級で「およそ月13万円」ほどになります。
しかし、会社を辞めているため、住民税がかかるのは最初1年で終わってしまうはずです。
ですので、2年目からは「区分オ」という一番下の区分となり、
(とにもかくにも?前年度の住民税が課税されなくなってから初めて「区分オ」になる。協会けんぽの方より)
そうなると、最初3ヶ月は35400円。4ヶ月目からは24600円で済みます。
食事代もかなり安くなります。
ですので、年間で約35万円程度で医療費をまかなえます。
この間に入院を60日ほどした場合(間が空いてもOK)
今掛けている入院医療保険から30万円おりてきますので、ほぼ自己負担なしで大丈夫です。
こうなると、障害年金の「月13万円」はほぼ生活費として使うことが可能です。
ただし、障害年金をもらって会社を辞めた場合、月13万円以外に何もありません。
ずっと月13万円(子どもが18歳すぎたらおよそ月11万円)です。
住宅ローンが「ガン診断でローン終了」になるので、住宅費は実質0になるので、なな家なら月11万円で何とかやっていきますけれど、かなり厳しいですよね。。
ちなみに、70歳からは高額療養費はグッと変わり、自己負担額は相当減りますので、70歳以上の医療費は、貯金で賄えるよう、元気なときに精一杯頑張りましょう^^
70歳までは、大病しないことが一番ですな!!
(結末苦しすぎてすみません。。。)