およそ年収640万円というのは「最低ライン」ですが、ボーナス等が一切なく、月のお給料のみをもらっている場合、約年収640万円から高額療養費の区分が一つ上になります。
「標準報酬月額」というのは、4~6月までのお給料の平均で決まるそうでして、うちは今なら月額報酬は30万円です。でも年収は450万円。ボーナス等が含まれてないですね^^
正確に言いますと「標準報酬月額」が月53万円から、一般人(!?w)より一つ上がります。ところが、ここが一つ上がると、とんでもなく自己負担額は違ってきます。
標準報酬月額53万円以上の高額療養費上限で一年間医療費がかかった場合
以前の記事で「医療費は一人あたり150万円準備していれば医療保険はいらない」と書きました。
しかし、この「150万円」というのは「一般人」のことです。
一般人の場合、区分ウ以下になるので、一番上の区分ウだとしても、一年間にかかる医療費は、最初3ヶ月が9万円ほど、4ヶ月目からは44400円ほどなので、年間70万円ほど。
150万円あれば、最大の医療費だとしても2年間は治療できる。という計算です。
報酬月額53万円以上になると「区分イ」となり、お金持ち部類に昇格します^^
その分、高額療養費もかなり「昇格」します^^;
「区分イ」だと高額療養費を使って年間でいくら医療費がかかるか。
まず最初の3ヶ月は約17万円ですね。食事代もかかるので。。
多数該当というのは、1年で4ヶ月以上高額療養費を使用した場合適用される金額で、4ヶ月目以降は93000円+食事代になります。
ですので、おおっとびっくり!!
年間で約135万円ほどの治療費が必要となります!!
一般人が約70万円。はい、およそ倍ですね^^
報酬月額53万円以上の方は高収入に安心せず家計管理に十分気を付けましょう!!
報酬月額53万円以上。それだけもらってれば年間135万円の医療費なんてチョロイんじゃないの?と我々一般人は考えがちですが、
「うちはよそとはちょっと違う♪」と思い始めるのが、この「報酬月額53万円」のクラスだと思われます。
なぜわかるのかって?実家が現役時代、この区分だったからです。
それじゃあ、実家はすっごいお金貯めてるんじゃなの?って?
いいえ。現役時代はマジメに貯金額10万円あるかないかでした。
だって、私、家のボーナスのローン代貸したことあるくらいですもの
(夫に内緒で。すぐ返してもらいましたけれど)
カードローンもしてましたし。
つまり?高収入=貯金があるというのは、幻想に過ぎなくて、あくまでもその家庭の家計管理次第なんですね^^
中を開けば、なな家と貯金額、大した変わらなかったりして。
という、ある意味一番危険な年収帯なのかもしれません。
報酬月額53万円以上となると、ボーナスも含めれば年収700~900万円あたりではないかな?と思います。
しかし、これだけの収入があっても「家計相談」してる方もけっこうお見かけします。
一般人は一人150万円、区分イのご家庭は一人300万円の医療費貯金が必要
単純に倍なので、単純に必要な医療費も倍になります^^
しかも一人あたりですので、夫婦2人で最低でも450万円分の「医療費のみに使えるお金」を用意している必要があります。
貯金してる間は医療保険で賄うのだけど、なにせ一般人とは違いますから、保障も単純に倍にしなくちゃなの?などと、色々考えなくてはならないところです。
実家は現役中、幸いなことに、誰も大きな入院や病気もなかったため、高額療養費を使うこともありませんでしたが、
もし、現役中に大病してたら、もうアウト。奈落の底だったかもしれません。。。。
地味にかなり危ない橋を渡っていた実家だった(´›ω‹` )
ということになりませぬよう、お金持ちの方もある程度の貯金は頑張りましょう☆彡
通りすがりの貯蓄OLです。
ご存知だと思いますが、医療費が高額になった場合は高額療養費制度以外にも償還払いされるあります。
例えば、健康保険組合の「付加給付」は非常にメリットが大きい給付です。
組合によって上限は異なりますが、各月のトータル医療費(施設合計)が2万円(仮)を超えた場合に、申請不要で現金で返金されるというものです。
この付加給付を利用することで、高額療養費制度を使っても上限が8万円を超えてしまうような方でも、実質の負担は非常に軽くすることができます。
もちろん、定年退職に伴い組合を抜けてしまえば付加給付の恩恵はありませんが、今度は高齢者高額療養費制度の該当年齢に相当してきます。
その場合は保険証とともに送付されてくる高額療養費認定証(自治体によって仕様は異なりますが)を提示することで、各医療施設毎の毎月の上限支払い金額が1万2千円で設定されます。
医療施設毎ですので、例えば病院で1万2千円+薬局で1万2千円、合計2万4千円を支払った場合などは、その旨申請すればトータル1万2千円を超えた分は償還払いされます。
記事にありましたような高所得者の方が全員大企業にお勤めということはないですが(自営業の方も多いと思いますので)、多くの大企業は保険組合を持っていて、付加給付を設定されているケースが殆どです。
大企業にお勤めの方は、ご自身の組合を確認されると良いと思います。付加給付がある組合だった場合は、医療保険に入るメリットが激減しますので。。
ねこさん、
コメントありがとうございます^^
我が家は協会けんぽなので、そのような給付制度があることは知りませんでした。
国保のパンフレットにそのような旨が書いてあり、どういう意味か聞いてみたのですが、
やはり意味は違いました。
協会けんぽにもおそらくそのような制度はないと思います。
大企業はやはり何かと恵まれてるんですね。。
私も勉強してみます。
貴重なコメントをありがとうございます。
[…] 参照:高額療養費の区分図(お金持ち用記事なので、図だけご参照ください) […]